お知らせ
【向原こばと園】怖いだけで終わらせないぞ!
2021年2月17日
今年は124年ぶりに節分が2月2日ということで、ちょっと特別なワクワク感のある節分でした。
季節の行事の中でも「節分」は子どもたちにとっては特別なもののようです。
節分行事には毎年、ホールを固定できるパーテーションで仕切っているので、
他の用事でパーテーションを動かしているのを見た子どもは、「鬼くるん!?」と敏感に反応するんですよ(笑)
節分が近づいてくると、不安そうな表情の子もいます。
「鬼」という存在の大きさを感じます。
さて、今年の節分会は「怖いという気持ちだけで終わらないように」というねらいのもと、計画を立てた先生たち。
色々な工夫がされていました。節分が子どもたちにとってどんな行事なのかを紹介します♪
小さいクラスは毎年、かわいい?鬼が登場し、一緒にゲームを楽しむ節分会です。
大きいクラスが工夫していた内容は・・・
・パーテーションは設置せず、いつもと同じホールのまま行いました。
・前もって「自分の中の退治したい鬼」を先生と一緒に考えて、声に出して豆を投げるシュミレーションをしていました。
・異年齢でチームを作って助け合えるようにしました。
・鬼さんには「ここからは入ってこないでね」という線を引いて、約束を守ってもらいました。
・ちゃんと心の準備ができるよう「おにさーん!」と子どもたちが呼んでから出てきてもらいました。
それでも涙が出る子はいましたが、子ども同士で支え合ったり勇気をもらい、大きい声で「○○オニをやっつけるぞー」と言いながら新聞豆を投げつけていました。
毎年のことですが、泣きながらでも怖がりながらでも「自分の中の退治したい鬼」と向き合う子どもたちの姿には感動させられます。大人は自分の苦手な部分にこんなに真剣に向き合えるだろうか・・・
まいった!まいった!としゃがみこむオニ。とうとうやっつけることができました。
その日からの子どもたちは、「野菜食べるよ!」「朝早く起きたよ!」と、まるで魔法がかかったのかな・・・?と思うほど成長を見せています。
鬼を退治した!ということが、自分に勝つという自信に繋がったのかもしれませんね。
子どもには自分がちゃんと納得して理解すれば、乗り越える力があるんですよね。
怖いから・・・言う事を聞く、約束を守るのは一時的な効果しかないかもしれません。
頑張って得た達成感は一生ものですね!
後日、子どもたちが書いた絵は色鮮やかな楽しい絵ばかりでしたよ。
鬼が「もー無理(汗)負けたわー」って思ってるところの絵だそうです。
他にも、「怖かったけど、みんながいたから頑張れたよ」という感想が沢山ありました。
自分の事を知り、弱い部分は助けてもらったり、強い部分で人を助けたり。
同じ目標に向かって助け合えるって素敵な事ですね♪
「節分」の行事を通して感じる事ができましたよ。